ストレスと上手に付き合っていくコツ

健康情報

ストレスが招く体の不調

ストレスはゼロでも過剰でも不調の原因になる

職場や家庭でのストレスが原因で、心や体の不調を訴える人が増えています。

ストレスとは、心身に負荷がかかる状態を指します。

“ストレス=体に悪いもの”と思われがちですが、実は、適度なストレスは心身にとって不可欠です。

適度なストレスが、自らを奮い立たせる活力となります。

しかし、過度のストレスがたまると、心身にさまざまな異常が現れてきます。

ストレスの原因は、主に職場や家庭で起こる出来事やトラブルで、米国精神医学会の分類では、急性持続性に分けられます。

急性のストレスは突発的に起こるもので、失恋や転校、親しい人の死などが挙げられます。

一方、持続性のストレスとは継続して起こるもので、夫婦間の不和や仕事の不満、重大な病気など、多岐にわたります。

それぞれ比較的軽いものから重いものまで程度はさまざまです。

また、意外なところでは、結婚や昇進といった”よい出来事”も、環境の変化が心身にとってはストレスとなることがあります。

ストレスの要因となる出来事の例

厚生労働省の「労働者健康状況調査2012年」におけるストレスの原因では、「職場の人間関係」を挙げた人が41%で最も多く、次いで「仕事の質」が33%、「仕事の量」が30%でした。

一方、心療内科を受診する患者さんでは、仕事の問題と同等の割合で、家族の問題によるストレスを抱えています。

「心」「体」「行動」の変化があれば要注意

多かれ少なかれ誰しもがストレスを抱えていますが、ストレスをためやすいかどうかには個人差があります。

一般的に、頑張り過ぎてしまう「完璧主義の人」や「まじめすぎる人」、何事にも否定的な「ちょっとしたことで自分を責める人」は、ストレスをためやすいといわれています。

ストレスと上手に付き合っていくコツは、自分の「ストレスに気付く」ことです。

ストレスがたまってきていることにいち早く気付ければ、ストレスを解消するための、適切な対応をとることができます。

ストレスの影響は、心、体、行動の3つに現れてきます。

ストレスがたまると、「抑うつ気分」「不安」「イライラ」などの心の問題や、「めまい」「頭痛」「胃痛」「下痢・便秘」「腰痛」「アレルギー」「高血圧」「動悸」といった体の問題が現れます。

見落としがちですが、「仕事上のミスや事故」「暴飲暴食」などの行動の問題もストレスがたまっているサインです。

ストレスがたまったときに、どのような影響が現れやすいのかを知っておくことが大切です。

ストレスがたまったときの解消法として、飲酒や買い物、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やゲームなどを気晴らし程度に楽しむのはよいでしょう。

ただ、”それなしではいられない”という程度になると、依存症を招くことがあるので、注意が必要です。

自分に合ったストレス処法法を見つけておきましょう。

残業が多いと心筋梗塞の発症率が上がる

厚生労働省がスタートした「健康日本21」では、1週間当たりの平均労働時間が60時間以上の雇用者の割合を減少させることを目標に設定しています。

過重労働などを原因とする脳や心臓の疾患、心の病気が増えているためです。

週の労働時間が60時間以上の長時間労働者は、40時間以下の人よりも急性心筋梗塞の発症率が高いことや、糖尿病のリスクが高まることが指摘されています。

長時間労働による心身への過度なストレスが原因になっていると考えられます。

企業や雇用主は、社員の過重労働を解消し、社員が健康を保ちながら仕事以外の時間を確保できるような労働環境を整備することが重要な課題です。

引用元
『日本健康マスター 公式テキスト』NHK出版
94頁 ”ストレスが招く体の不調”

コメント

タイトルとURLをコピーしました