当薬局を定年退職された元従業員の方から、「干し柿を作ったので、正月用と長期保存のために真空パックをしてもらえないか」と依頼を受けました。
会社に自動真空シーラーがあったので、それを使って干し柿の真空パックをしてみました。
渋柿を干すことでどうして甘くなる?
渋柿には渋みの元のタンニンが含まれているので、そのままでは渋くて食べられません。しかし乾燥させるとタンニンが不溶性、つまり水に溶けなくなります。これを渋抜きと呼び、渋抜きすることで、もともと高い糖度をもつ渋柿の甘さだけを感じられるようになるのです。
渋柿は渋みに隠れていますが、甘みは強いのです。甘柿(渋柿ではない柿)の糖度は16度前後ですが、渋柿は20度前後あります。この渋柿を干すと渋みと水分が抜けて、糖度が50度にもなるのです。
ウェザーニュース「干し柿の原料に「渋柿」を選ぶ理由 実は甘柿より糖度が高い」

持参された干し柿
渋柿を3週間ほど駐車場の軒下で干して作ったそうです。
12月は雨が少なかったおかげで、カビが生えずに出来がよい干し柿ができたとのこと。
自動真空シーラーの起動
過去に野菜を真空パックするために用意していた自動真空シーラーを久しぶりに起動します。
基本的には自動で真空パックされるのですが、状況に合わせて手動でも真空パックをすることもできる優秀なマシンです。
使い方についてとても分かりやすく説明されているサイトもありました。

干し柿を真空パック袋へ
真空パック袋を圧縮・シール
このとき、圧縮をする時の注意点がありました。
圧縮する時の二つの注意点
①干し柿同士を密着させない
干し柿同士の間隔を多めにとる必要があります
②真空パック袋を圧縮しすぎない
自動で真空パックすると形が崩れるので、手動で真空します。
この注意点を守るのと守らないのでは、保存期間と品質保持に大きな差が出てくるとのこと。
注意点を頭に入れながら圧縮していきます。
真空パック完了!
全ての干し柿の真空パックが終わりました。
うん、かなりいい感じです♪
まるで、売り物と間違えそうなほどです。
真空パックした干し柿を食べてみてくださいと言われたので、お言葉に甘えていただきます。
一度、真空パックしたものを即開封することになりました。
まるでお菓子のように、とても甘くて美味しかったです。
ごちそうさまでした☆
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